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Channel: 「むかつきシスターズ 2001」 を振り返る
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【元むかシスいっちょうまえに起業を語る】人間は未知のことには危険を感じる生き物である

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前回、2001年に東京で秋山さんのコンサルを受けて、「自分で何か仕事を始めよう」という気持ちになって帰ってきたことを書きました。

それがどれほど、自分にとって、コペルニクス的な発想の転換だったか、ちょっと補足します。

というのも、雇われるのではなく、自分で仕事を始めることは、今となっては別にどうってことなくて、まわりを見渡せば自分で作った作品をを売ったり教室で教えたりしている人はいっぱいいます。

それなのになぜか、当時の私は
「それは、その人たちに技術や経験があるからできるんだ。私には何もないから自分で仕事や商売なんかできるわけがないし、してはいけない」
と思い込んでいたのです。

仕事が見つけられなくて立ち往生してしまったのは、そうやって自分で自分の選択肢を制限していたせいだというのは、今になってみれば明らかなんだけど、その当時はまったく、自分ではそういうことに気づいてもいませんでした。

その後、4月から「むかつきシスターズ」というのを友だちといっしょに始めて、1年間、いろんなものを売ったのですが、そのさなかでさえ「私がこんなことをしていていいのだろうか」と不安で不安でしかたがありませんでした。

自分が何かしようとするとき、いつも誰かに「やっていいですか」と聞いて「やっていいよ」と許可をもらいたい。そうやって誰かがいいよと言ってくれないと、不安で一歩も進めないというのが、当時の私でした。長年、学校や職場で、自分の判断でなにかする体験をしていなかったので、どうしても誰かの許可をもらってからでないと不安でしかたがない体質だったのです。

でも、当然のことですが、世の中で成功していく人はみんな、誰の許可ももらわずに勝手に自分がやりたいことをやり始めた人です。誰かの許可をもらって起業する人もたしかにいますけど、びっくりするような大化けをする人はあんまりいないと思います。

たとえば、「こんなことをやろうと思うんだけど、どう思う?」と、身近な人に聞いてごらんなさい。99%の人が「無理だからやめておけ」と言いますよ?

それは、その活動の内容の善し悪しとは関係ありません。
質問された人が、自らの経験の中で、そのことをやって成功した体験がないから、「やっても駄目に決まってる」と思って反対するのです。

人ってそういうものです。

だけど試しに、ゼロから起業して成功したようなたたき上げの人に同じことを聞いてごらんなさい。
「うまくいくかどうか、おれには分からんけど、なんでもいいからやってみな。やってだめならやめたらいいいんだから」と答えるはず。

そう!
起業して成功した人は、一般ピープルとは言うことが違う。
自分でゼロから何かを起こした経験がある人は、よく聞きもしないで人の言うことを「無理だね」「そんなのでうまくいくならとっくに他の人がやってるよ」とか言わないものです。

だから、これから起業して成功する人の特徴は、こうして誰かに無理と言われてもへこたれない人。
そんなんでいちいちへこたれていたら、起業なんかできっこないので。
なにを言われても、
「この人は無理というけど、ほんとうにそうかなぁ。この人はやったことがないから無理と言っているだけじゃないのかな。」
と、客観的に物事を見て、冷静に判断ができる人。

年上だったり、目上の人だったりする人から「無理」「やめておけ」と言われたからやめる、なんて言っていたら、先人を超えることなんか千年たってもできませんからね。

私はべつに起業家というわけではないけど、人脈もコネも実績も経験もとりたてた技術もないところから、体当たりで仕事を始めた経験をもつ者として、これだけは断言できます。

人間は、やったことがないことに対しては危険を感じる生き物である。
まじめな人ほどその傾向が強い。
しかし、世の中には案外、やったらすんなり成功しちゃうようなこともある。
なので、リスクとリターンを冷静に見極めて、死ぬほどのリスクじゃなければ、そしてそれがちょっとでもやってみたい!とわくわくするようなことならば、やってみたらいい。
やって失敗したら反省して学んで次に生かせるけど、やらずに諦めたら後悔しか残らずノウハウが得られないから。

と、言いたいと思います。


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